徳田 吉美 TOKUDA Yoshimi

陶芸家 / 岐阜県 多治見市  Potter / Gifu Pref.
1956年 名古屋出身
1980年 武蔵野美術大学短大美術科油絵専攻卒業。同研究室勤務。
その後TV、雑誌、広告の美術に15年程たずさわり、1990年ころより東京国分寺松籟窯にて作陶を始める。
2001年 岐阜県多治見工業高校専攻科陶磁科学芸術科卒業後、多治見市山吹町にStudio TOKUDA設立。
2016年 名古屋市美術館「ポジション2016 [ アートとクラフトの蜜月 ] 展」参加
2016年  美濃陶芸永年保存作品に選定される

“なんだか気になるものを自分の暮らす空間に持ち帰ると、そこから何かが動き始めます。
あたたかさを感じていただければ幸いです。”


生活を楽しむための焼き物を 「生活を楽しむための焼き物を」というコンセンプトのもと、カラフルで心楽しくなる器を作られている徳田さん。鮮やかな色調ながら上品な漆蒔が印象的です。
「毎日の生活を見つめ、いとおしむ ささやかなきっかけになれるような そんな焼き物づくりを目指しています
まだまだ、これからも手探りの日々」

Graduated from Ceramic Course of Gifu Prefectural Tajimi Industrial High School.
After graduating from the department of arts and sciences, she established Studio TOKUDA in Yamabuki-cho, Tajimi City.

Something is set into motion, when you bring home something that has caught your eye. I would be happy if you felt a sense of warmth from my work.

色鮮やかな日常の器 華やかな色合いと柄が目に飛び込んできます
鮮やかな色調が魅力的な漆蒔絵の器のシリーズ。国内のお客様はもとより、海外の方にも人気の高い器です。
陶器に漆を使った色を焼き付け、銀彩のラインをアクセントに施したカラフルで、かわいらしい逸品です。漆蒔絵の鮮やかな色が味わい深く、斬新。日々の食卓に彩りをあたえてくれます。贈り物にもおすすめです。

漆蒔(うるしまき)技法とは 発色の美しさに魅せられ、漆蒔という独特な技法を駆使した作品づくりを続ける 陶芸家・徳田吉美さん。
「明治から昭和40年頃まで、多治見には多くの漆蒔上絵職人がいましたが、簡易な転写紙の開発により、経済効率の悪い漆蒔技法は廃れてしまいました。
本焼成後の焼き物に、テレピンオイルでゆるめた漆を塗り、その漆の粘着力を利用して絵の具を定着させます。漆自体は、その後の焼成により燃えて無くなります。
確かに少々手間はかかりますが、本当にきれいな発色が可能です。」

少しシックな「イングレイズド」シリーズ 「イングレイズド」という釉薬に酸化銅を混ぜたもので加筆する、カラフルな作品とはまた違った技法で制作するシリーズ。
銅が窯の中で揮発するため、ゆらゆらと揺らいだ様子がそのままグラデーションとして残り、柔らかで美しい緑色が現れます。

「イングレイズド」は以前と材料が変わってしまい、一時期は思い通りの雰囲気が出せなくなってしまっていました。
それをいろいろと試行錯誤されて、やっと納得の行く色が出せるようになった頃に、ちょうどワイス・ワイスが開店10周年記念のお品ものとして依頼させて頂くことが叶い、イングレイズドシリーズが復活。
現在はまた違ったラインナップとして、お取扱いさせて頂いています。

カラフルで独創的なデザインが目を引く徳田さんの作品は、食卓に明るく彩を与えてくれて、なんだか使うのが楽しくなります。
食器としてはもちろん、お部屋に置いておくだけでも素敵なインテリアになります。
バイヤー 新井